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Tor vs. VPN:あなたに合っているのは?【2023年】

デジタル界が進化するにつれてネットでのプライバシーと匿名性について考えることが多くなってきているのではないでしょうか。個人情報やネットでの活動のプライバシーを守り、個人情報が大企業や政府、サイバー犯罪者の手に陥らないようにしたいものです。

ネットのセキュリティー対策に関してはVPNやトーアは最もパワフルなツールです。この2つのツールは色々な面で似ていますが、違うポイントがいくつかあり、それぞれ役に立つ場面が違います。セキュリティー対策とプライバシー保護のためにはニーズに合わせて適切なツールを選択する必要があります。

以下ではトーアとVPNの違いについて見ていきます。どんな役目を果たすのか、その仕組みについてもご説明します。さらに、どんな場面で活躍するのか見ていきますので、あなたのニーズに適切なツールはトーアかVPNか判断できるようになるはずです。

目次

VPNについて

VPNとは?どんな役目を果たすの?

VPNとは仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network)の頭文字をとったもので、端末を安全なトンネルを経由して任意の国の遠隔サーバーに接続してくれるツールのことです。これにより、IPアドレスが隠されます。本当の現在地ではなく、接続している遠隔サーバーの地点からインターネットに接続しているかのように見せかけることができるのです。

データの暗号化と合わせることでネットを匿名で利用する最高のソリューションとなります。つまり、スパイにあなたが何をどこで閲覧しているのか見られなくなるということです。また、GoogleやFacebookなどのサイトにブラウジング履歴を見られなくするのでターゲティングされた宣伝を表示されなくなります。

暗号化とは何?どんなメリットがあるの?

VPNは軍事レベルの暗号化技術を駆使して個人情報を保護してくれます。こじ開けられないような金庫にデータを封印することを想像してください。パスコードを知っている人しか金庫を開けて中身を見られないということです。また、金庫をこじ開けることはできません。

理論的に考えるとアタッカーは256ビットAES暗号化を力ずく攻撃で解読することができるものの、実際には50台のスーパーコンピュータが毎秒1018ものAESキーを確認し、1つの暗号化されたデータを解読するには約3x1051年掛かるという計算になります。つまり現実的に考えると、今のところ解読される心配はありません。

ハッカーや政府の監視機関が暗号化されたデータを何らかの方法で取得したとしても、解読することは実質的に不可能です。でたらめの文字列に見えるだけです。

このことを実証するために「vpnMentor」という単語をAES暗号化ツールで暗号化してみました。暗号化なしでは「vpnMentor」と見えますが、暗号化されると以下の暗号が表示されます。‘NRRJsYVI/6HXtdnnh2BLZg==’torvsvpn (1)

このようなセキュリティー機能により、政治的に不安定な時にジャーナリストや活動家は安全にデジタルコミュニケーションが可能になるのです。しかしVPNは危険な状況にある人だけが利用するものではありません。インターネット市民が匿名性、セキュリティー対策を行うために重要なツールなのです。

以下のような人にVPNをおすすめします。

  • ネット銀行などで機密の情報が悪意のある人の手に陥らないか心配な人。
  • ネットの匿名性を重要視している人。
  • トレントが禁止されている地域でトレントをダウンロードしたりシードしている人。
  • ネットの検閲が厳しい地域や政府による監視が厳しい国に住んでいる人。
  • 大企業にインターネットの使用履歴を見られたくない、ターゲティングされた宣伝を表示したくないという人。
  • 旅行や出張中に会社のネットワークにアクセスする必要がある場合。
  • ネットワークのファイアウォールを通過したい場合やネットワーク管理者にブラウジング履歴を見られたくない場合。
  • 公共Wi-Fiを使う際にコンピュータを保護したい場合。
  • ネットフリックスなどのストリーミングサービスが好きで、他の地域のコンテンツも楽しめるようにしたいという人。
  • 自由なインターネットは人権だと信じている人。

VPNを利用するメリット

終端間暗号化:VPNは接続で送受信される全てのデータを暗号化します。

通信速度:VPNを使うと一般的に通信速度が遅くなります(良質なVPNを使うと遅延は気にならない程度です)が、インターネットサービスプロバイダが通信速度を調整している場合やネットワークが延滞している場合にVPNを使うと通信速度が向上する場合があります。

使いやすさ:一般的にVPNをセットアップするためにはVPNに加入し、ソフトウェアをダウンロード、インストールし、好みのサーバーに接続するだけです。技術的なスキルや知識は必要ありません。

地理制限や検閲を通過:VPNはIPアドレスを隠しますから接続したサーバーの地点からインターネットにアクセスしているかのように見せかけることができるのです。これにより、ネットフリックスなどの地理的に制限されたストリーミングサービスやサイトに簡単にアクセスできるようになります。

VPNの仕組みとは?

VPNを利用するのに必要なもの:

  • VPNプロバイダのアカウント
  • VPNプロバイダのクライアントソフトウェアまたはアプリを端末にインストールしてあること

好きなプロバイダでアカウントを作成したらパソコンでクライアントソフトウェアを開いてログインし、接続したいサーバーを選択します。どのサーバーを選択するかはニーズによります。セキュリティーと通信速度を最優先する場合は現在地に最も近いサーバーを選びましょう。検閲や地理制限を通過したい場合は外国のサーバーに接続します。

接続できたらソフトウェアは全てのデータを暗号化してからトンネルを経由して選択したサーバーにルーティングします。その後、サーバーは訪問したいサイトにデータを転送します。サーバーがIPアドレスを隠してくれるのでサイトはあなたの端末ではなくサーバーからデータが発信されていると認識します。つまり、完全に匿名で利用できるということです。

安全なVPNを見極める方法

軍事レベルの暗号化:データのプライバシーを保護するためにはVPNプロバイダは256ビット暗号化を提供していることを確認しましょう。

DNS漏洩対策:ドメインネームシステム(DNS)はインターネットの電話帳のようなものです。サイトを訪問するたびにコンピュータはインターネットサービスプロバイダのDNSサーバーからサイトのIPアドレスをリクエストします。しかしVPNを使うとVPNのDNSサーバーにリクエストが送信されます。

時々、ネットワークのセキュリティー対策に問題がある場合、DNSリクエストがVPNではなくインターネットサービスプロバイダのDNSサーバーにルーティングされる場合があります。この場合、何のサイトにアクセスしているのかインターネットサービスプロバイダに見られてしまいます。ですからDNS漏洩対策を提供しているVPNをお選びください。そうすればあなたのインターネットの利用状況が漏洩することは一切ありません。

厳しいログなし方針:ほとんどのVPNプロバイダは利用者の活動についていくらか記録を保存しています。タイムスタンプやセッションごとのデータ転送量などの情報がその一例です。一般的に、個人を特定できない情報が記録されるので大丈夫ですが、プロバイダがブラウジング履歴のログをすべて記録している場合、匿名でなくなります。

政府機関がVPN会社の記録を差し押さえた場合、ログなし方針のあるVPN会社ならあなたについての情報は一切記録されていないので安心できるのです。

自動キルスイッチ:自動キルスイッチは故意にVPN接続が切断された場合にインターネット通信を停止してくれるのでデータやIPアドレスの漏洩を阻止することができます。

VPNを利用するメリットとデメリット

メリット

デメリット

  • 終端間暗号化やその他のセキュリティー機能でデータがすべて保護されます。
  • ウェブサイトはあなたのブラウジング履歴を利用してターゲティングされた宣伝を作成できません。
  • VPNはIPアドレスを隠してくれるので地理制限や検閲を通過することができます。
  • 遠隔サーバーに接続することでネットワークの遅延やインターネットサービスプロバイダの通信速度調整を回避できます。
  • 特定のブラウザから送信されるデータだけでなく全てのデータを保護します。
  • すべての端末で利用できます。ルーターを設定してネットワーク全体をVPNで保護することも可能です。
  • ほとんどのVPNは加入が必要です。一般的に手ごろな価格です。
  • 一部の銀行や支払いゲートウェーはVPNの使用を探知して不審な活動としてアカウントにフラグが付けられます。
  • データが通信先にたどり着くまでの距離が長くなり、暗号化の処理に時間がかかるため、通信速度が遅くなる場合があります。しかし良質なVPNを使えば遅延はほとんど感じられないと思います。
  • トーアと違い、VPNソフトウェアは時々エラーが発生したりクラッシュしたりすることがあり、この場合、データが危険にさらされます。VPNプロバイダが自動キルスイッチを提供している場合、VPNソフト不良が発生したら直ちにインターネット接続を切断してくれます。しかしデータを保護したい場合はエラーが正されるまでオフラインにしておく必要があります。

トーアについて

トーアとは何?どんな役目を果たすの?

トーア(Tor)はザ・オニオン・ルーター(The Onion Router)の頭文字を取ったもので、通信を暗号化し、ボランティアの運営している複数のサーバー(ノード)にルーティングすることで個人情報を隠す無料ソフトウェアのことです。最後のノード(出口ノード)が通信を受信するとデータが解読され、アクセスしようとしているサイトに転送されます。

複数層の暗号化により、ネットワーク上の各ノードは前後のノードのIPアドレスしか見えず(ただし入り口ノードはあなたの本当のIPアドレスを見られます)、出口ノードしか暗号化されたデータを見ることができません。トーアを使うとあなたのインターネットの利用状況を特定できなくなります。スパイはネットワークから発信される通信を見ることができますが、発信源は特定できません。

しかしトーアのノードはボランティアによって運営されているので誰でも出口ノードをセットアップしてそこから発信されるプレーンテキスト通信を見ることができます。ハッカーやスパイでもできます。悪質なノードは一般的にサイトのログイン情報や個人情報、チャットメッセージ、メールなどの情報を収集しています。これに対抗する方法は2つあります。

  1. 接続からプライベートなメッセージや機密情報を発信しないでください。HTTPS以外のサイトにログインしてはいけません。
  2. VPNとトーアを併用して機密情報やログイン情報を暗号化しましょう。これについては以下で詳しくご説明します。

隠されたサイトにアクセスする

トーアはダークウェブへの入り口です。ネットの裏側とも言えるでしょう。何千もの犯罪行為が行われている場所なのですが、匿名で情報を共有する必要がある人にも広く利用されています。例えばニューヨークタイムズ紙は安全なロックボックスをダークウェブで運営しており、個人を特定されることなくファイルや情報を投稿して告発できるようにしています。怪しげな雰囲気ですがトーアは一般的な利用者も使っているツールなのです。

多くの人気サイトは隠されている.onion版のサイトを設けており、トーアだけからアクセスできるようになっています。いくつか例をご紹介しましょう。

Facebook:Facebookを匿名で利用するなんて考えられませんが、Facebookは.onionアドレスを設けることで厳しく検閲された地域でもコミュニケーションをとれるようにしています。

ProPublica:ProPublicaは.onionサイトを開発してデジタル界の検閲や監視を心配しなくてもいいようにしました。特にProPublicaが検閲されている地域で利用したいという人には便利なのです。

DuckDuckGo:DuckDuckGoはパワフルな検索エンジンで、Googleと違ってプライバシーを侵害することはありません。トーアでGoogleを利用するとロボットでないことを確認するためにCaptshaがたくさん表示されます。しかしDuckDuckGoでは表示されないのでGoogleの代わりに利用できます。

以下のような人にトーアがオススメです。

  • インターネットの利用状況を匿名にしたいという人。
  • 政府が厳しく検閲するような法律がある国に住んでいる人。
  • ブロックされているコンテンツにアクセスするために検閲を通過する必要がある人や自由に意見を投稿したいという人。
  • サイトがインターネットの履歴を見られないようにしてターゲティングされた宣伝を表示されないようにしたい人。
  • 自由なインターネットの権利を保持したい人。

トーアを利用するメリット

無料で利用できる:トーアは無料なので最も経済的なセキュリティーソリューションです。

完全に匿名:トーアはブラウジング履歴のログを保存しませんし、利用するために加入する必要がありません。また、無料なので支払いに関する情報も記録されません。

閉鎖するのが難しい:トーアのサーバーは世界中に分散されているので規制することは実質的に不可能なのです。VPNとは違って攻撃や規制の対象となるような本社やメインサーバーがありません。

VPNは企業ですから閉鎖されたり禁止されたりされる可能性があります。その場合、他のVPN会社を見つけてもう一度料金を支払う羽目になります。トーアならそのようなことはありません。

トーアの仕組みは?

トーアを利用するのに必要なもの:

  • トーアブラウザまたはオペレーティングシステム。

トーアのソフトウェアは無作為に選択された2つのノードを経由してあなたの端末と出口ノードを結びつけます。次に、データパケットに3つの層の暗号化を適用し、1つ目のノードに送信します。

ネットワーク上の1つの目のノードは1層目の暗号化を解読します。この層に埋め込まれている情報には次にどこにデータパケットを送信すべきかが含まれています。次に、2つ目のノードが同じ処理を繰り返します。

通信がネットワークの出口ノードにたどり着いたら、最終層の暗号化が解読されます。この処理により、データの最終目的地だけでなく含まれている情報も明らかになります。ウェブサイトに入力した機密情報も解読されます。

トーアは約10分間同じ3つのノードを使います。時間が切れると全く新しい経路が作成されます。

トーアを利用するメリットとデメリット

メリット

デメリット

  • トーアは無料。
  • 個人情報を隠し、検閲を通過できます。
  • ウェブサイトはあなたのブラウジング履歴を利用してターゲティングされた宣伝を作成できません。
  • ブラウジング活動と利用者を特定することは不可能です。
  • ある程度ネットの検閲を避けることができます。
  • 全体的にトーアネットワークはとても通信速度が遅いです。ストリーミングには向きません。
  • 出口ノードを操作してユーザーを監視することができます。
  • 利用しているサイトがダークウェブのサイトではない場合やHTTPSに対応していない場合、知らない間に個人情報を漏洩していることは多々あります。
  • 監視組織はあなたがトーアを利用しているか分かり、これによって注意すべき人物だと思われてしまうこともあります。
  • トーアのオペレーティングシステムを使っていない場合、ブラウザからの通信のみが保護されます。
  • トーアはトレントに対応していません。実はほとんどのノードがトレントを禁止しています。

ネットのプライバシー保護に適しているのは トーア?それともVPN?

ネットのプライバシー保護に適しているのはVPNです。

トーアはインターネット通信を匿名化できる機能で有名ですが、機能に制限がありますし、攻撃やデータ漏洩に脆弱です。

誰でもノードを作成して運営できます。ハッカーやスパイにもできることなのです。トーアは終端間暗号化機能がないのでHTTPSを有効にしているサイトにアクセスしていない時はダークウェブを使っていない時には使用した出口ノードの所有者にデータとその送信先を見られる可能性があります。

ですから機密情報やサイトのログイン情報を送信するためにトーアを利用した場合、出口ノードの所有者もその情報にアクセスできるというわけです。それに対してVPNは終端間暗号化機能があるのでデータはハッカーやスパイに一切見られません。

トーアのオペレーティングシステムを使っていなければブラウザから発信されるデータしか保護されません。VPNは送受信される全てのデータを暗号化します。

ほとんどのVPNはキルスイッチを提供しており、この機能を使えば万が一接続が途絶えた場合に保護されていないデータがネットワークから発信されるのを防止されます。

トーアのネットワークは同じような形で不備があるわけではありませんが、データを収集する悪質なノードがあることがあります。VPNと違ってトーアにはキルスイッチがなく、このようなエラーは探知されません。そのため特定のノードに不備があった場合、データが漏洩してしまいます。

VPNにもデメリットがありますが、VPNを利用すればハッキングやデータ漏洩のリスクが低くなります。しかし最もパワフルなセキュリティー対策方法はVPNをトーアと併用することです。詳しくは以下でご説明します。

比較表:VPN vs. トーア

2つのツールを比較してみましょう。

トーア

VPN

コスト: 無料 契約料金は低価格(一般的には契約する必要なし)
暗号化: あるが出口ノードまで ある。終端間暗号化。
匿名性: あるが監視プログラムはトーアを利用しているか探知できます。 ある。
その他のセキュリティー機能: 難読化プロキシとの併用が可能。 プロバイダによって利用できる機能が違います。

自動キルスイッチ、

自動Wi-Fi保護、

DNS漏洩対策、

ログなし方針

難読化プロキシなど。

端末の互換性 Windows、MacOS、リナックス、Android。 ルーターを含むすべてのプラットフォームで利用可能。
ストリーミング: 通信速度が遅すぎるのでストリーミングにはお勧めしません。 はい。VPNはストリーミングに適しています。
トレント: ほとんどの出口ノードはトレントから送受信される通信をブロックします。 はい、ただしプロバイダによって異なります。
使いやすさ: ブラウザのセットアップは簡単。しかし追加で設定を変更する必要がある場合が多いです。 とても簡単で、初心者にもお勧め。
通信速度: 遅い。 高速。

VPN+トーア:最強のコンビネーション

最強のプライバシーソリューションで通信を保護したい場合はVPNとトーアの併用がオススメです。

VPNの暗号化プロトコルにより悪質なノードにIPアドレスや活動を見られるのを防止でき、さらにインターネットサービスプロバイダや監視組織にトーアを利用していることを探知されないようにすることができます。ネットで何をしているか警戒されては困りますから重要です。また、トーアをブロックしているサイトにアクセスできるようにもなります。

VPNとトーアを併用する方法は2つあります。

トーアオーバーVPN

トーアオーバーVPN設定で利用するというのは、トーアを開く前にVPNに接続するということです。VPNによって通信を暗号化してからトーアネットワークに送信されるのでインターネットサービスプロバイダにトーアを使用していることがばれません。

トーアオーバーVPNを使用するとVPNプロバイダにトーアを通じて送信しているデータを見られませんが、トーアに接続していることは分かります。トーアの入り口ノードは本当のIPアドレスを見ることはできません。VPNサーバーのIPアドレスが代わりに表示されるため、匿名性が向上します。

しかしトーアネットワークから発信される際に通信は暗号化されないため、トーアオーバーVPNでは悪質な出口ノードから保護されません。ですから通信で機密情報を送信する際には注意する必要があります。

トーアオーバーVPNはこのような場合にご利用下さい:

  • インターネットサービスプロバイダや監視組織にトーアを利用していることを見られないようにする必要がある場合。
  • VPNプロバイダからの通信を隠す必要がある場合。
  • 通信でログイン情報などの個人情報を送信していない場合。

トーアオーバーVPNをセットアップする方法:

  1. VPNアプリを開き、VPNネットワークに接続します。
  2. トーアを開きます。ロードできたらこのページが表示されます。torvsvpn (3)
  3. 接続をクリックしてトーアが接続されるのを待ちましょう。torvsvpn (4)
  4. これで匿名で安全にインターネットを利用する準備ができました。

VPNオーバートーア

VPNオーバートーアはトーアオーバーVPNの逆です。つまり、インターネットに接続してからトーアネットワークを通じてVPNにログインするということです。この方法で行うには技術的なノウハウが必要になります。VPNクライアントがトーアと併用できるように設定する必要があるからです。

インターネットに直接接続するのではなく、トーアの出口ノードはVPNサーバーに通信を再ルーティングします。トーアネットワークから通信が解読されるため、悪質な出口ノードのリスクがなくなります

トーアの入口ノードは本当のIPアドレスを見ることができますが、VPNは出口ノードのアドレスしか見ることができません。インターネットサービスプロバイダはVPNに接続していることは見えませんが、トーアを使用していることは分かります。VPNが使用する遠隔サーバーを選択できるのでこの方法を使えば地理制限や検閲を通過するのが簡単になります。

VPNオーバートーアはこのような場合にご利用下さい:

  • 悪質な出口ノードから接続を保護したい場合。
  • インターネットサービスプロバイダにVPNを使用していることを知られないようにしたい場合。
  • ログイン情報やメッセージなどの機密情報を接続で発信する場合。
  • 地理制限を通過する必要がある場合。

まとめ

VPNはデータを保護して匿名性を確保してくれるパワフルなツールです。

VPNを使えば安全にインターネットを自由にアクセスできるようになり、同時にハッカー、スパイ、悪質な攻撃から身を守ることができます。しかしVPNとトーアを併用すれば究極のプライバシーを確保できるようになります。

銀行の口座番号やインターネットの利用状況などの個人情報を保護したい場合やネットの検閲を避けて自由に発言できるようにしたい場合はVPNオーバートーアを使用することをおすすめします

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著者について

ケイト・ヴィールは2018年からvpnMentorの執筆と編集を担当しています。より多くのユーザーがオンラインの脅威から身を守れるよう様々なインサイトを提供しています。

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